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第94回センバツ高校野球

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センバツ・駒大苫小牧 第2部/下 守備強化を徹底 基本磨き手応え /北海道

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雪上で捕球練習する選手たち=駒大苫小牧高校野球部グラウンドで 拡大
雪上で捕球練習する選手たち=駒大苫小牧高校野球部グラウンドで

 <第90回記念選抜高校野球大会>

 「負け方はいつも同じだ。リードしていても、守備が乱れてくると自滅する」

 春のセンバツ出場決定を目前にした1月15日。駒大苫小牧高の運動部用のトレーニングセンターで、佐々木孝介監督はチームの「弱点」をこう表現してみせた。昨秋の全道大会は準決勝で2失策。決勝は3失策を重ね、終盤追い上げられる一因となった。そこでゴロの捕球といった守備の基本練習に時間を割いてきた。

 「もっと腰を落とせ」。佐々木監督はしばしば自ら動作を実演し、大声で指導。選手たちもそれに応じ、叱咤(しった)激励しながら、お互いに打球の捕球体勢を確認しあう。

 佐々木監督には、苦い思い出がある。就任5年目だった2014年のセンバツ2回戦で履正社(大阪)と対戦し、いったんは4点をリードしたが、5失策と守備が乱れ、最後は逆転負けした。

 「全国で勝つためには守備力の強化が先決だ」。そう痛感している。

    ◇

 打撃と同様、守備も練習内容は基本に忠実だ。力を入れるのは不規則に弾むゴロの捕球や併殺、送球で、例えば捕球の際、選手の「体重移動」が無理なく無駄なく行えているか、フォームを念入りに確認する。

 センバツを見据えて秋から実戦形式の練習を重視していた4年前と異なり、今回は紅白戦を2月になって、ようやく実施した。「基本を確実に身につけるまでは、基礎に徹する」ためだった。

 荻田隼斗捕手は守備重視の現チームの取り組みに、「足場の悪い雪の上で紅白戦をしても、野手に失策が少なくなった」と話す。道原慧選手も2月の種子島合宿後、「まだミスはつぶし切れないが、(本番前の)関西入りで調整できる」と語り、ナインの「進化」に手応えを感じている。

    ◇

 内野手リーダーの舞原陽和選手は、冬の前には「足が動いておらず、飛んできた球に対応できていなかった」と明かした。しかし低めの球や左右にそれた球でも捕球できるように、走り込みやウエートトレーニングで足腰を鍛え、対応力を強化してきた。

 一方、外野手リーダーの道原選手は「冬は肩を強くすることをテーマにしてきた」。それまでは内野手が中継していた本塁までの送球が直接届くよう約70メートルの遠投に力を入れてきたという。足幅の広さなど体の使い方を試行錯誤し、「練習を重ねて体に染み込ませた」と話す。

 「規格外の練習」を合言葉に、センバツでの躍進を誓った駒大苫小牧。この冬の「走攻守」の練習成果を発揮できる大舞台が、間もなくやってくる。(この連載は、源馬のぞみが担当しました)

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