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身じまい練習帳

滝野隆浩・社会部編集委員が、墓、相続、葬儀といった人生の最期をいかに迎えるかを皆で考えます。第1・3月曜日更新。

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身じまい練習帳

新しい葬送のかたちを考えたい

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 この数年、葬送にかかわる人にたくさん会ったし、いろんな土地に足を運んだ。葬儀や墓のことを調べていると、社会の「いま」が見えてくると感じた。

 日本葬送文化学会の研修に同行して栃木県鹿沼市に行き、いまでは珍しい土葬具を見せてもらった。戦前の、畑のあぜを進む村総出の葬列を想像しながら、今の地方都市の若者の少なさを思う。熊本県人吉市では、市が実施する無縁墓の実態調査について行った。なたを手にお寺の奥の森を進みながら、古い墓を確認していく。花が手向けられてこそなのだ。誰も来なくなった墓は墓ではない。

 石川県輪島市の古刹(こさつ)では、火葬場で出る残骨灰の供養会に参加した。残骨灰を業者に売却する自治体もあれば、独自に保管する市もあるという。

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