メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

読書日記

著者のことば 原〓(はらりょう)さん 複雑な謎に切り込む

 ■それまでの明日(あした) 原〓(はら・りょう)さん 早川書房・1944円

 寡作で知られるハードボイルド作家の、実に14年ぶりの新刊が刊行された。ただ一筋に手がける「私立探偵・沢崎」シリーズの6作目となる長編小説。

 まずは、なぜ14年を要したか。「ずっと同じシリーズを書いていて、書ける総量は決まっているから、一つ完成すると慎重になる。さらに年を取ると何かとスローモーになる」と切り出した。「前作が終わってすぐ書き始めたが、出版社の担当も変わりなかなか進まない。そのうちに前担当が亡くなり仕切り直しの気持ちもあったものの、書き出しに無理があり……」。いろいろあったが、「面白いハードボイルドを書きたい。ただそれだけ」。

 大学卒業後、就職するも2カ月で辞めた。ジャズピアニストとして活動しながら映画などの脚本を書いたがうまくいかず、「小説なら発表の機会もあるか」と執筆を始める。レイモンド・チャンドラーに心酔し、1988年「そして夜は甦(よみがえ)る」をひっさげてデビュー。2作目「私が殺した少女」(89年)で直木賞を受賞。連作短編集「天使たちの探偵」(90年)を挟み、「さらば長き眠り」(95年)「愚か者死すべし」(2…

この記事は有料記事です。

残り422文字(全文932文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. チュートリアル徳井義実さん 24日から活動再開 申告漏れ発覚から4カ月ぶり

  2. 都内勤務の千葉県40代男性の感染を確認 症状出た後に広島、岐阜に出張

  3. クルーズ船対応、各国批判 「防疫の概念ないのか」「新たな震源地」「失敗した実験」

  4. ORICON NEWS 池上彰“新型コロナ”東京五輪の影響は「楽観しています」

  5. 石破茂氏、「苦い顔」がますます苦く “ポスト安倍”の最有力者、どう見ているの?

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです