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第94回センバツ高校野球

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’18センバツ明徳義塾 強さの秘訣 寮生活で結束「心一つ」に 練習後も素振りに励む /高知

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食事は選手たちにとってリラックスできる時間の一つ=高知県須崎市浦ノ内下中山の明徳義塾で、松原由佳撮影 拡大
食事は選手たちにとってリラックスできる時間の一つ=高知県須崎市浦ノ内下中山の明徳義塾で、松原由佳撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

 明治神宮野球大会を制覇し、センバツでの初優勝を目指す明徳義塾。春夏通算37回にのぼる甲子園出場回数を誇る、県内随一の強豪高の強さの秘訣(ひけつ)はどこにあるのか。取材の中で見えてきたのは、寮生活でまるで一つの“家族”のように支え合い、野球と真剣に向き合う選手たちの姿だった。【松原由佳】

 「ああ、おなかすいた!」練習を終えた選手たちが続々と共同生活を送る青雲寮に戻ってきた。約80人の選手たちはここで寝食を共にし、日夜練習に励んでいる。長い時には8時間以上にも及ぶ厳しい練習を終えた後も、選手たちは努力を怠らない。寮の周りでは夜遅くまでバットを手にした選手たちが並び、ストレッチや素振りに取り組み、野球と向き合う。早朝からグラウンドに出る選手の姿もあり、ティー打撃の打球音が暗闇に響く。

 「師弟同行の教育」を掲げる同高では、佐藤洋部長(39)やコーチ陣も生徒たちと共に生活を送る。

 親元を離れ厳しい環境で日々高みを目指して汗を流す一方で、寮での生活は一時の楽しみでもある。雑談をしながら夕食を囲んだり、お風呂でリラックスしたり。佐藤部長やコーチの子どもたちも選手たちとキャッチボールをするなど、チームは“家族”同然だ。

練習前後のグラウンド整備も積極的に取り組む=高知県須崎市浦ノ内下中山の明徳義塾で、松原由佳撮影 拡大
練習前後のグラウンド整備も積極的に取り組む=高知県須崎市浦ノ内下中山の明徳義塾で、松原由佳撮影

 庄野太喜主将(2年)は「寮生活していることが明徳の強み」と力を込める。主戦・市川悠太投手(2年)と谷合悠斗選手(2年)という投打の軸がいる今年こそ「紫紺の優勝旗を持ち帰る」との思いは強い。そのためにナインが自負するのがチームの「仲の良さ」。切磋琢磨(せっさたくま)する選手同士の話し合いが活発で、特に今年のチームは練習中のコミュニケーションが例年に比べて増えているという。中隈廉王(れお)選手(2年)は「言葉にすることで相手の気持ちが分かる」。選手たちは練習時間を長く確保するため、練習前のグラウンド整備を早く済ませるなど、野球に取り組む姿勢も変わり始めた。

 全ては優勝するために--。例年、選手たちを見守るスタンドで応援団長が首に掛ける「心は一つ」のプレートの文字通り、グラウンドと寮生活で育まれた団結力が今の明徳義塾を支えている。

 初戦は大会第3日の25日に関東の強豪・中央学院(千葉)に挑む。本番を前に、選手たちの士気はさらに高まっている。

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