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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第6部 伊藤忠商事/12 資源急落、業界トップに

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コラージュ・立川善哉
コラージュ・立川善哉

 「買収が成功すれば、英国でタイヤ流通の4割を握るダントツの存在になります」。2010年8月、ロンドン市内の伊藤忠現地法人の会議室で村井健二(51)は、4月に社長に就任したばかりの岡藤正広(68)を前に熱弁をふるった。村井は子会社の英タイヤ卸売会社に出向中で、タイヤ小売りで英国最大手の「クイックフィット」に照準を定めていた。

 「意識的にアクセルを踏んでいかなければならない」。岡藤は社長就任時、社員にこう呼びかけていただけに、村井は岡藤の欧州出張を「アピールの絶好のチャンス」と意気込んでいた。「やってみようや」。弁当をつつきながら話を聞いていた岡藤はその場でゴーサインを出し、11年6月に約850億円の買収が実現した。

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