連載

記者の目

最前線の記者がそれぞれの取材テーマを論じます。1976年にスタートした毎日新聞を代表するコーナー。

連載一覧

記者の目

限界に来た「安倍1強」の構図 分断招く「多数決型」偏重=松田喬和(特別顧問)

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
参院予算委員会に出席する安倍晋三首相。右手前は、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)=国会内で2017年3月24日、宮武祐希撮影
参院予算委員会に出席する安倍晋三首相。右手前は、財務省の佐川宣寿理財局長(当時)=国会内で2017年3月24日、宮武祐希撮影

 「国民が希望する政策と、安倍晋三政権が推進しようとする政策とは大いに食い違っている。にもかかわらず、内閣支持率が高いのはどうしたことなのか?」

 国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざんが明るみに出た。ついその数日前、1990年代以降の政治改革に関わった官房長官経験者から怒気を含んだ電話をもらったのが生々しく思い出される。

 その時は、「『安倍1強』と『自民1強』の『ダブル1強』が生まれたのは、一連の政治改革で導入された小選挙区制や政治主導に向けた統治機構改革の特性を、安倍首相が逆用しているからでは」との見方を伝えた。改ざん問題の背景にも「安倍1強」状況があるのは明らかだろう。「安倍1強」「ダブル1強」は、今の政治的弊害の多くを説明するキーワードだ。

この記事は有料記事です。

残り1721文字(全文2048文字)

あわせて読みたい

注目の特集