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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第6部 伊藤忠商事/13 三菱の底力、天下続かず

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三菱商事の垣内(左)と伊藤忠の岡藤=コラージュ・立山善哉
三菱商事の垣内(左)と伊藤忠の岡藤=コラージュ・立山善哉

 「これまで利益至上主義できたが、単に稼ぐだけではだめや」。昨年5月、2016年度決算の説明会の場で、伊藤忠商事社長の岡藤正広(68)はこれまでの路線の転換を表明した。

 10年4月の社長就任以来、岡藤は商社4位から順位を上げることにこだわり、がむしゃらに利益を追い求めてきた。15年度には資源価格の急落で三菱商事と三井物産が最終(当期)損益で赤字に陥り、非資源事業を強化してきた伊藤忠は悲願の業界トップに躍り出た。

 しかし、16年度は資源価格の持ち直しを受けて、三菱商事が4403億円の黒字に回復し、底力を見せつけた。伊藤忠も3522億円と過去最高の利益を上げたものの、わずか1年で2位に転落した。三菱商事社長の垣内威彦(62)は首位陥落の際、「今度1位に復帰したら、二度と譲らないようにしたい」と意気込みを示し、資源価格の変動に大きく左右されないように経営体質の強化を進めている。

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