「人生100年時代」が意識され、長い老後を過ごすための資金設計が問われる。長寿リスクにどう備えるか。現役世代が老後を迎えたとき、定期的に入るお金の流れである公的年金を積み上げる方法を中心に考える。
漠然とした「老後不安」を抱える人は多い。三菱グループの公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団が昨年2月、40~50代の正社員5000人を対象にした調査によると、男女とも半数が引退後の「経済的困窮」を不安に挙げる。しかも、自身が想定する寿命の平均は男性77・7歳▽女性78・8歳で、実際の50歳の平均余命(2016年版簡易生命表)の男性32・54年(83歳)▽女性38・21年(88歳)と隔たりがある。想定以上に長生きすることを見越した老後設計が求められる。
老後資金については「いくら必要か」という資産(ストック)が話題になるが、長寿リスクという視点では、老後に定期的に入るお金の流れ(フロー)が重要だ。まず、公的年金の存在感が大きい。死ぬまで受けることができ、インフレにもある程度対応できるマクロ経済スライドの仕組みがあるためだ。
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