東京電力福島第1原発事故で飛散した放射性セシウムの食品中の濃度について、全国の自治体が実施した2012年度から5年間の検査結果を厚生労働省の研究班が分析したところ、国の基準値を超過した件数は5分の1以下に減った。基準値超えの食品のほとんどは流通前の検査で判明し市場には出回っていないが、研究班代表の蜂須賀暁子・国立医薬品食品衛生研究所生化学部第1室長は「野生の鳥獣肉やキノコなどは今後も重点的な検査が必要」と指摘する。
食品中の放射性セシウムについては、国のガイドラインに基づき17都県が検出される可能性の高い食品を流通品も含め検査。それ以外の自治体も安全性を確認するため独自に検査している。研究班は基準超過の検出率が極めて低い牛肉や福島県内で実施している米などの全袋検査のデータを除き分析した。
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