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この50年の世界

1968~2018 第2部・ベトナム戦争の傷痕/下 枯れ葉剤 米国に残る傷

生後9カ月ごろとみられるジェニファーさんの写真。後ろに映るのは父親のダニエルさん=米東部ペンシルベニア州フィラデルフィア近郊で2018年2月25日、國枝すみれ撮影

 ベトナム戦争中、米軍は1962年から約10年の間に北ベトナム軍やゲリラの隠れ場所や食料を奪うため、ベトナムの森林に約7570万リットルの枯れ葉剤を散布した。結局、米軍は敗退。枯れ葉剤が引き起こしたと考えられている健康被害は、現地の人々だけでなく多くの米帰還兵とその子供も苦しめている。

 ホーチミン市の「戦争証跡博物館」に、右腕がない白人の幼女の写真が飾られている。ジェニファー・ローニーさんは撮影当時2歳半。父親のダニエルさんは、枯れ葉剤散布のピーク時にあたる67~68年にベトナムで戦った帰還兵だ。

 ジェニファーさんはいま、37歳。10歳の娘を持つ母親だ。父の出身地である東部ペンシルベニア州のフィラデルフィア近郊で薬局専門のコンサルタント会社に勤務。車を運転し、脇の下に包丁を挟んで料理もする。できないことは「チェーンソーで木を切ることぐらい」(ジェニファーさん)だ。「でも、子供のころは、10の頭を持つ怪物のように扱われた。子供も大人も、自分と違う人間には残酷だから」

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