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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第6部 伊藤忠商事/14 カリスマ政権、いつまで

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伊藤忠商事北陸支店で社員に語りかける社長の岡藤正広=金沢市で20日、小川祐希撮影
伊藤忠商事北陸支店で社員に語りかける社長の岡藤正広=金沢市で20日、小川祐希撮影

 「やり残したこともあるし、そのまま(社長を)継続すべしという声もあったが、キリがないということで、とりあえずは私が会長になる」。2月20日、金沢市内の伊藤忠商事北陸支店を訪れた社長の岡藤正広(68)は、約30人の社員らに淡々とした口調で、トップ人事について説明した。

 約1カ月前、伊藤忠は情報・金融部門でトップを務める鈴木善久(62)が4月1日に社長に昇格し、岡藤は会長に就く人事を発表していた。ただ、岡藤は新設する役職のCEO(最高経営責任者)に就任する予定。「実質的なトップは引き続き変わらない」というのが、社内外の一致した見方だ。

 6年で社長交代という伊藤忠の慣例に従えば、岡藤は2016年3月末で任期を終えるはずだった。しかし岡藤は、15年の中国の大手複合企業「中国中信集団(CITIC)」への6000億円の巨額投資と、グループ会社のファミリーマートによるユニーグループ・ホールディングスとの経営統合の二つを挙げ、「こうした経営課題だけは自分の代でめどをつけなければならない」と社員に続投を宣言した。

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