英国

EU離脱まで1年 吉田徹・北海道大教授(欧州政治)、遠藤乾・北海道大教授(国際政治学)の話

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安保、再構築に課題 吉田徹・北海道大教授(欧州政治)

 今後、英国の離脱が現実化すると、EUと英国で安全保障上の役割分担や協力関係をどうするかという議論がポイントになる。北大西洋条約機構(NATO)で欧州が占める役割のうち、英国のプレゼンス(存在感)は大きい。EUの核であるドイツ、フランスにとって英国の政治・経済上離脱は受容できるが、安全保障上で果たす役割は無視できない。米国やロシアとの関係など情勢は不安定化しており、どう関係を再構築するかは微妙な問題だ。

 28加盟国では多すぎて意思決定できず、09年のユーロ危機や16年の難民危機が深刻化したとの反省が欧州にはある。フランスのマクロン大統領はこれを乗り越えるために統治機構改革を打ち出している。フランスでマクロン氏が大統領に就き、ドイツでは大連立政権が発足し、EU統合に向けて再起動する条件が整った。EUは今後、独仏が核となり統合に向けて統治機構改革の議論が進むだろう。

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