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鳴動フィンテック

第3部 挑戦者の素顔/中 「もの作り」の発想活用 元官僚、日々改善重ね

ジーンズ姿でエンジニアと話すウェルスナビの柴山和久CEO。大切なのは「もの作り」の精神だと心に刻んでいる=東京都渋谷区で8日、岡大介撮影

 「そんな格好ではエンジニアはついてこないですよ」。起業準備中だった柴山和久(40)は、助言を求めて会ったベンチャー企業の技術担当者からこう言われて戸惑った。「スーツはジーンズの敵です」。お堅いスーツ姿の柴山を心配してくれているようだった。すぐにジーンズを買いに走った。

 コンピューターが自動で投資助言や運用をするロボットアドバイザー会社「ウェルスナビ」(東京都渋谷区)を2015年4月に創業しCEO(最高経営責任者)を務める柴山は、財務省キャリア官僚からの転身組だ。00年、東大法学部を卒業し入省。仕事は面白かったが、米ハーバード大留学時に出会った米国出身の妻が、霞が関特有の長時間労働を嫌がったため、09年に退職。翌年にコンサルティングのマッキンゼー・アンド・カンパニーに転職した。機関投資家の資産運用支援に携わるうち、「ノウハウを個人の資産運用に応用できないか」と起業を思い立った。

 しかし起業に先立ち、一緒に働いてもらいたいエンジニアに事業を説明しても、「応援します」と言われるだ…

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