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林振江(はやし・しんこう)さん(50)
日中関係を何とかしたい。北京在住30年の自分だからこそ何かできることがあるのではないか。 そんな問題意識から、昨年9月に中国人研究者との共著で「李徳全 日中国交正常化の『黄金のクサビ』を打ち込んだ中国人女性」(日本僑報社、石川好監修)という本を日中同時出版した。
李徳全とは、1954年に来日、まだ大陸に残っていた日本人BC級戦犯約1000人の名簿を日本赤十字社に届け、彼らの帰国実現のきっかけを作った新中国の高名な女性社会活動家だ。李氏の存在を改めて浮かび上がらせ、両国の新たなかすがいにしたい、というのが狙いだった。苦心したのは日中合作にして、中国版は中国で最も著名な学術書出版社から出すことだった。そうすれば、中国の指導者層にも伝わるだろうと考えた。
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