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旧優生保護法を問う

旧優生保護法下で不妊手術を強制された障害者らの記録に関する毎日新聞の全国調査で、強制手術を受けた人の約8割に当たる1万2879人の資料が確認できなくなっていることが判明した。「記録のない被害者」をどう特定し、救済につなげるか。

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強制不妊訴訟

行方見守る70代女性 被害救済急いで

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県の相談機関の判定記録票を手にする飯塚さん
県の相談機関の判定記録票を手にする飯塚さん

 旧優生保護法下の強制不妊手術を巡り、宮城県の60代女性が国に損害賠償を求める訴訟の弁論が28日、始まる。同じ宮城県内で20年間被害を訴え続けてきた70代の飯塚淳子さん(仮名)も仙台地裁に駆けつける予定だ。飯塚さんは、手術の記録がないため提訴が難しかったが、その活動を知った60代女性が名乗り出た。被害者の多くが高齢化する中で始まる裁判。「人生が奪われたに等しい被害。一刻も早い解決につながってほしい」と訴える。【中川聡子】

 飯塚さんは16歳で強制不妊手術を受けた。職親(しょくおや)(知的障害児を預かり職業訓練や指導をする人)に連れていかれた県の相談機関で「精神薄弱者」と診断され、手術された。後に父親に手術の経緯を問いただすと「民生委員と職親から至急手術するよう話があり、印鑑を押せと迫られた」と聞かされた。20代で養子をもらったが、養子にも知人にも不妊手術のことを伝えられないまま、生きてきた。

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