- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

写真・文 半田カメラ
これは、大仏写真家である半田カメラが、一般的に知名度は低いが素晴らしい!という国内の異空間スポットを、勝手に日本ワタシ遺産に登録、紹介するという、とても個人的で偏った企画です。
美しい外観 奇想天外な胎内空間
この観音さまとの出会いは、私が現在のように巨大な仏像に魅入られる少し前の 2010 年のこと。魅入られる「とどめ」となったのがこの観音さまだったと言っていいでしょう。たまたま行った富津岬の展望台から見た海の向こう側の高台に、大きな白い人形の像を見つけ、それが何なのかもわからないまま、何かに導かれるようにその像に向かって車を走らせました。途中で何度か姿を見失いながら夕刻にやっとたどり着いたのが、この 56 メートルの巨大観音、東京湾観音だったのです。その時に撮った思い出の写真は、今年のはじめに発売された私の本の表紙にもなっています。
その日はもう参拝時間を過ぎていたため大仏胎内には入れませんでしたが、それでも見知らぬ巨大観音を見付けたという高揚感、そして想像以上に美しい、にっこりとほほ笑む観音さまの外観にたいへん満足し、その場をあとにしたのでした。
この記事は有料記事です。
残り3179文字(全文3671文字)