第90回選抜高校野球
「最大限のプレーを」 パラスキー挑む元球児、自身に重ねエール
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<2018 第90回記念センバツ高校野球>
23日に開幕した第90回記念選抜高校野球大会を、特別な思いで見つめる元高校球児がいる。明治大3年、森宏明さん(21)で、甲子園を目指していた17歳の時、事故で両脚を切断した。昨年からパラノルディックスキーを始め、2022年・北京冬季パラリンピックを目指す。新たな目標に挑む自分と、球児を重ね合わせ「大舞台を楽しみながら、自分ができる最大限のプレーをしてほしい」と期待を込める。【福島祥】
森さんは小学2年生で野球を始め、地元の少年チームで活躍した。「ただただ野球が楽しく、一生懸命だった」。進学した淑徳高(東京都)でも野球部に入った。上級生が引退した2年の夏には主将を務め、主戦で4番に抜てきされた。
チームを引っ張っていく自覚が芽生える中、夏休みの練習後に車にはねられて両膝の10センチ下から先を失った。「もう野球はできないなと思った。その瞬間が一番悲しかった」
約半年後、森さんは義足をつけて学校に戻った。野球も続け、甲子園出場をかけた3年夏の最後の東東京大会には選手として登録され、試合直前のノックではバットを振った。
同じ夏に障害者スポーツの選手発掘イベントに参加。パラアイスホッケーや車椅子ソフトボールにも挑戦したが、いずれも用具などが高額で断念した。
ノルディックスキーを始めたのは昨年7月。日本代表チームの荒井秀樹監督(63)から誘われたことがきっかけだった。経済的な不安を覚える森さんに、荒井監督は「心配しなくていい」とサポートを約束した。
昨年11月にはノルディックスキー日本代表チームの合宿に初めて加わり、ワールドカップにも参戦した。平昌大会の日本選手の活躍に「北京大会で金メダルを取りたい」と強く思うようになった。
けがをした後も「野球が嫌い」と思ったことはない。大学入学後は東京六大学野球も観戦した。そんな森さんにとってセンバツは「精鋭が集まる夢の舞台」だ。「今、自分ができる最大限のことは何かを考え、全力を出し切ってほしい」。白球を追う後輩たちへのエールは、北京大会を目指す森さん自身を奮い立たせる言葉でもある。
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