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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

東筑接戦、夏の糧に(その2止) スタンド、地元大声援 /福岡

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1回裏、逆転に沸く東筑のスタンド
1回裏、逆転に沸く東筑のスタンド

 <センバツ甲子園>

拍手喝采

 ○…地元の八幡西区則松の東筑会館では、東筑の生徒ら約70人がテレビ観戦し、ナインを応援した。東筑の守備で始まった試合は、生徒たちがアウト一つ取る度に手をたたいて歓声を上げた。初回、藤原圭一郎選手(2年)が逆転二塁打を放つと、玉置優允(ゆうま)さん(3年)は「打ってくれると信じていた」と喜んだ。

 生徒たちはその後も得点圏に走者が出るたびに手拍子や声援を送った。脇田和(のどか)さん(3年)は「野球部は普段の練習の時から勝ちたい気持ちが出ていた。何とか勝ってほしい」と両手を組んで勝利を祈った。

 だが、九回に相手のスクイズと失策で点を追加され、そのままゲームセット。青野浩彦監督が選手時代に野球部長だった竹尾昭さん(89)は「一生懸命やった失策なので仕方ない。守備の確実性を高めて夏も甲子園に帰ってきてほしい」と話した。【宮城裕也】

オリジナル曲で応援

 ○…東筑の応援部は、顧問の増本俊記教諭(49)が、作曲したオリジナルの応援曲でナインをもり立てた。曲は軽快な「ネオ・コンバット」、アップテンポな「ミッション」、力強い「レジェンド」の3曲。3曲目の「レジェンド」は石田姓がエースの年は甲子園に出場するという「石田伝説」にちなんだ。

 顧問に就任した2015年の春ごろから増本教諭が作曲を始め、今大会で初めて披露した。「ナインを励ますための力になれば」と増本教諭。応援部の江見侑真部長(3年)は「自分たちだけの応援曲だと思うとうれしい。スタンドを一体にして応援したい」と話した。

「夏は自分が投げる」

 ○…アルプスで応援する野球部員の弘中佑樹投手(3年)は、昨秋はベンチ入りした。メンバー入りを逃した悔しい思いを乗り越え、「今は応援する気持ちだけ」。センバツ開幕前にインフルエンザにかかったが、試合当日には何とか間に合った。「みんなを近くで応援できて嬉しい」。笑顔で真紅のメガホンを握ると、部員同士で肩を組むなどして大声を上げた。チームは惜敗したが、「夏は自分が投げたい」と意気込んでいる。

30年以上、球児を整髪 「孫のような存在」

 ○…「本当に可愛くて仕方ない」。東筑高近くの理容院「きよみ理容館」の長野順子さん(69)は、そう言ってアルプスから球児の姿に目を細めた。同店は30年以上にわたり、野球部員の行きつけだったが区画整理に伴い、今月末で閉店する。23日早朝の新幹線で応援に駆けつけた長野さんは「野球部には最後の最後に、夏春連続で甲子園に連れてきてもらった。みんな大切な孫のような存在です」と目を潤ませた。


 ■青春譜

攻撃面で成長 田中将悟選手=東筑・3年

 攻撃面で成長を見せた2度目の甲子園だった。1点を追う一回無死一塁から犠打で逆転をお膳立て、三回無死一塁の場面では初球をはじき返す二塁打で勝ち越し機を演出した。「狙い通り、抜けたスライダーを振り抜けた」と満足そうに話した。

 無安打に終わった昨夏の甲子園では「プレッシャーで、投手がストライクを取りに来る早いカウントで打てなかった」。もう一度甲子園に来たら「そこを狙ってやろうと思っていた」。以来、「読み」を重点的に磨いてきた。昨秋の九州地区大会県予選準決勝の小倉戦で、同点の十一回に「読んでいた」という内角の直球を振り抜きサヨナラランニング本塁打で試合を決めた。

 今後の課題に守備を挙げる。2年生だった昨夏、主将だった安部滉平遊撃手(当時3年)と二遊間を守った。3年生になった今、2年生の手嶋琳太郎選手とコンビを組む。「先輩には守備はもちろん、声を掛けてもらったり、精神面でもたくさん助けてもらった」。この日は失点にからむ失策もあり、「後半、知らず知らずに集中力が切れていた。守備も後輩の力になれるようにしっかり磨いて、もう一度ここに帰って来ます」とさらなる成長を誓った。【木村敦彦】

〔北九州版〕

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