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余録

ウソをつくと鼻が伸びるのは…

 ウソをつくと鼻が伸びるのは、童話に出てくる木の人形、ピノキオである。ただ、子ども向けの作り話と侮ってはいけない。ウソをつくと鼻の周囲の体温が上がるという研究論文もある。「ピノキオ効果」と呼ばれるものだ▲別のピノキオ効果もある。こちらは、米ウィスコンシン大マディソン校のリン・バンスウォル教授によるもので、ウソの説明ほど言葉数が増える、という調査結果だ。疑われまいと頑張り、過剰になるらしい▲ウソをついている時の傾向として教授がさらに挙げるのが、乱暴な言葉づかい(ウソに集中するあまり、表現にまで気が回らない)、「その人物」「それ」といった三人称代名詞の多用(自分との距離=関係の薄さを強調したい)などなど▲では、政治家のウソの見破り方はいかに? 英語のジョークに「政治家がウソを言っているのは、彼または彼女の唇が動いている時だ」というのがある。さすがにこれはないとしても、どの唇が要注意かは、見分けたいものである▲最近では、人工知能(AI)を駆使した偽証検出技術も進歩している。しかし、自らが不利になるような技術に政治家や官僚が予算を付けるとは考えにくい。万一導入されたら、恐らくウソがばれないよう手が加えられたものだろう▲「ウソを見破れるのはテクノロジーではなく、人間だけ」。ウソ発見術の著書もある米国人企業コンサルタントのパメラ・マイヤーさんは言う。政治家のウソには、国民のしぶとい目と耳こそ最強の発見器になる。

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