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ストーリー

福島・南相馬に書店を開く柳さん(その2止) 日常の記憶を糧に

書店となるスペースで本を読む柳美里さん=福島県南相馬市小高区で2018年3月5日、藤井達也撮影

 

 ◆柳美里さん、福島原発20キロ圏内に書店

 150人ほどの住民たちが、食い入るように仮設のステージを見つめていた。昨年のクリスマスイブの夕暮れ。作家の柳美里(ゆうみり)さん(49)が自宅敷地内の倉庫でイベントを開いた時の光景だ。アナウンサーによる小説の朗読、ピアニストの演奏、前衛舞踊……。出演者はいずれも柳さんの知り合い。クリスマスソングは住民も一緒に合唱した。

 ここは福島県南相馬市小高(おだか)区。東京電力福島第1原子力発電所から20キロ圏内にある。2016年7月に避難指示は解除されたが、家や商店が解体された空き地が目立つ。時折みぞれが屋根をたたく中、柳さんが言った。「除染に伴う汚染土を詰めた黒いフレコンバッグの山を見て、絶望する人がいます。気持ちがふさぎがちな小高で、美しいものに顔を向けてほしかった。ここから奇跡のような物語を始めたいのです」

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