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長官鳥瞰

「鳥瞰(ちょうかん)」とは空を飛ぶ鳥のように全体を大きく眺め渡すという意味です。1988年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎの金メダリストであり、海外留学経験も豊富な鈴木長官が、幅広い視野で2020年東京五輪・パラリンピックに向けたスポーツ界を展望します。

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長官鳥瞰

選手優先の大会運営を=鈴木大地

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 2020年東京五輪・パラリンピックの直前大会となる平昌冬季大会を視察、激励してきた。五輪では現地に到着早々、フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)の連覇に立ち会うことができた。卓越した競技力はもちろんだが、世界中に彼のファンが広がっていることに驚いた。五輪・パラリンピックはとかく国・地域別のメダル獲得競争になりがちだが、スポーツが持つ力は国境を超えることに改めて気付かされた。

 スピードスケート女子500メートルで念願の五輪金メダルを射止めた小平奈緒(相沢病院)は、レース後の対応が印象的だった。ライバルの李相花(イ・サンファ)=韓国=と抱擁を交わすシーンだ。韓国の関係者によると、自国の勝者には賛辞を贈る一方、敗者には厳しい風潮が韓国にはあるという。だが、他国の勝者ながら「度量の大きい選手」と小平が称賛され、李への風当たりも弱まったそうだ。寒さの中で温かみを感じた二人の抱…

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