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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/66 詩篇

生死のあわいにあればなつかしく候=熊本県水俣市で、田鍋公也撮影

 <日曜カルチャー>

みちこ、里芋の葉を

 涙雨。緒方正人さんに言われるまでもない。2月10日は朝から雨が降り続いた。石牟礼道子さんが10日午前3時14分に熊本市の介護施設で亡くなった。それからずっと降っている。現実感のないまま、仮通夜、本通夜、葬儀と過ごす。緒方さんから「涙雨」と聞いたのは本通夜の席だ。石牟礼さんの信頼が厚い「本願の会」同志の言として印象深く聞いた。

 「加勢に来ました」。私は石牟礼さんのところに行くと、そう言うのを常としていた。亡くなる前日の夜、枕…

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