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待ち遠しい

/58止 作・柴崎友香 題字・画 赤井稚佳

=画・赤井稚佳

前回までのあらすじ

 ゆかり宅での食事会。拓矢が妻の沙希を思いやっているのは彼の本心なのだろうと春子は感じる。ゆかりと人格の違いについて語り合ううちに、春子はゆかりや沙希はもちろん、親友の直美のことすらごく一面しか知らないのだと気付く。

待ち遠しい

 南に向いた縁側には陽光が差し、座っていると暑いくらいだった。青い空の高いところを小型の飛行機が飛んでいき、もっと低いところを鳥が横切っていった。裏手の家も今日は来客があるのか、開け放った窓から子供の甲高い声が聞こえた。

 沙希が、座椅子を持ってきて、春子とゆかりのうしろに腰を下ろした。しかし、二人に話しかけるわけではなく、その肩越しに庭を黙って眺めていた。

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