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第94回センバツ高校野球

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無失策に応え「エースの意地」由利工・佐藤

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【由利工-日大三】一回、打球を見る由利工先発の佐藤亜=阪神甲子園球場で2018年3月24日、平川義之撮影 拡大
【由利工-日大三】一回、打球を見る由利工先発の佐藤亜=阪神甲子園球場で2018年3月24日、平川義之撮影

○日大三(東京)5-0由利工(秋田)●

 毎回走者を背負った。被安打12、5与四球で5失点。それでも由利工、佐藤亜蓮投手(3年)は味方の無失策に応えるようにイニングの大量失点だけは避けた。「エースの意地」とも言える粘りの投球だった。

 強打の相手に、長打を打たせない投球を心掛けた。投手板に置く右足の位置を1球ごとに左端や真ん中に変えるなどして打者の目先を変えたほか、「芯を外すため」と覚えたばかりのカットボールも積極的に使った。

 だが、「警戒のあまり、腕が縮こまってしまった」。四回に先制本塁打を浴びてからは、焦りも重なって制球を乱した。コーナーを狙えば四球となり、甘く入れば痛打された。「打球の速さは秋田にはないものだった」と脱帽した。

 一方で収穫も。八回2死一塁、右腕を思い切り振って投げた135キロの外角直球で相手のバットに空を切らせ、この日最後のアウトを三振で奪った。「自分の直球もしっかりと決まれば通用する。あれがこの試合のベストピッチ」。口調ははっきりしていた。ほろ苦い経験だけではない。確かな自信もつかんだ甲子園のマウンドだった。【倉沢仁志】

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