特集

第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。阪神甲子園球場での熱戦全31試合をLIVE配信します。

特集一覧

選抜高校野球

光る投球術で84球今大会初完封 静岡・春

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【駒大苫小牧-静岡】静岡先発の春=阪神甲子園球場で2018年3月24日、久保玲撮影 拡大
【駒大苫小牧-静岡】静岡先発の春=阪神甲子園球場で2018年3月24日、久保玲撮影

○静岡(静岡)7-0駒大苫小牧(北海道)●

 静岡の右腕・春はわずか84球で試合を締めた。最速は134キロと決して速いわけではない。三振は一つもない。調子も良くなかったという。それでも、ストライクゾーンにテンポ良く投げ、「気づいたら九回が終わっていた。気持ちよく投げられた」。ホッとしたように小さく笑った。

 一回、先頭打者に死球を与えると、1死二塁から二つ目の死球を与え、ピンチを広げた。だが、元々5点取られたら6点以上取り返すことを目指すチームカラーだけに、焦りはなかった。直球に伸びがないと感じると、リリースポイントを変えながら打者のタイミングをずらし、内外角にバランス良く投げ分けた。「投球ではなく、投球術が良かった」と胸を張った。

 1年生の時は球速を追い求めていた。だが、「体の能力を知るにつれて、自分の生きる道はこっちではないと意識し始めた」。栗林監督から「球の切れが最大の長所」だと言われ、球速よりも球の質と切れにこだわるようになった。この日は27アウトのうち内野ゴロが15。「打たせて取ることで、野手にもリズムをつけられた」というように、打線も13安打とつながった。

 球春を告げるかのように今大会初完封を飾ったエースは「名前についてはご先祖様に感謝したい」と笑いつつ、「春の優勝を目指したい」。まだまだ、春を終わらせるつもりはない。【長田舞子】

関連記事

あわせて読みたい