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京は水もの

えにし訪ね、ぶらり探訪/56 呂川と律川 仏の腕に抱かれた声明の里 /京都

 比叡山で修行を積んだ平安時代の僧侶、良忍(1072~1132年)は23歳のころ、洛北・大原の里に隠せいし、念仏三昧の生活を送った。類いまれな美声の持ち主といわれ、ひとたび「声明(しょうみょう)」を唱えると魚や鳥も聴き入り、滝の音までがかき消えた--と伝わる。その「音無(おとなし)の滝」が三千院(京都市左京区大原)から山道を15分ほど歩いた沢筋に残り、今も清冽(せいれつ)な水しぶきをあげている。

 声明は独特の節回しで経典を読む仏教音楽で、古代インドに源流を持つ。日本では大きく「天台声明」と「真言声明」の流れがあり、いくつかに分かれていた天台声明を統一したのが良忍だ。来迎院、勝林院などの修練道場が創建され、大原は「天台声明の古里」として栄えた。最盛期は数十の坊が並び、僧侶や貴族が唱える声明が山里に響いたという。

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