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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

智弁和歌山、7年ぶり校歌(その1) /和歌山

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初戦を突破し、校歌を歌う智弁和歌山の選手たち=阪神甲子園球場で、久保玲撮影
初戦を突破し、校歌を歌う智弁和歌山の選手たち=阪神甲子園球場で、久保玲撮影

 <センバツ2018>

 7年ぶりの春の校歌だ--。第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)第3日の25日、智弁和歌山は第2試合の2回戦で富山商(富山)と対戦。4-2で接戦を制した。センバツの白星は2011年の第83回大会以来。先発・小堀颯投手(3年)が粘りの投球を見せ、五回途中から救援した池田陽佑(ようすけ)投手(2年)も好投し、八回には決勝適時打も放った。3回戦は大会第8日第2試合(30日午前11時半開始予定)で、国学院栃木(栃木)-延岡学園(宮崎)の勝者と対戦する。【木原真希、横田伸治】

智弁和歌山

 001100020=4

 010010000=2

富山商

 中高の全校生徒やOBら約1100人が応援にかけつけたアルプススタンドでは、白地に赤で智弁和歌山の頭文字「C」をかたどった人文字が春の陽光に輝いた。

 エースの平田龍輝投手(3年)に代わって甲子園で初めて登板した小堀投手。応援に駆けつけた祖父興亜(おきつぐ)さん(78)と祖母純子さん(72)は「落ち着いて、打者の手元で変化する得意のボールを有効に使い、打ち取って」と祈るように投球を見守った。

【智弁和歌山-富山商】三回表智弁和歌山2死一、二塁、文元の左前打で神先が生還=阪神甲子園球場で、平川義之撮影 拡大
【智弁和歌山-富山商】三回表智弁和歌山2死一、二塁、文元の左前打で神先が生還=阪神甲子園球場で、平川義之撮影

 二回裏、先頭打者に内野安打での出塁を許し、次打者への暴投で一気に三塁へ進まれ、1死後に適時打を喫した。ミスがらみで先制を許し、いやなムードが漂いかけたが、すぐに打線が奮起した。三回表、神先恵都(けいと)選手(3年)の中前打と西川晋太郎選手(2年)の四球などで好機をつくり、文元洸成主将(3年)が左前に同点の適時打。「小堀が頑張っていたのでバットで助けられてよかった」と文元主将は笑顔を見せ、父達世(たつとし)さん(49)は「よく打ってくれた、勝負はこれから」と手をたたいた。

 四回表は、1死から東妻(あづま)純平捕手(2年)が高めに浮いたスライダーをとらえ、左翼手の頭上を大きく越える三塁打。次打者への暴投で生還して勝ち越すと、生徒らは抱き合って喜んだ。

 小堀投手は三、四回を3者凡退で抑え、調子を取り戻した。だが五回裏、先頭打者への死球をきっかけに同点適時打を喫し、試合が再び振り出しに戻ったところで無念の降板。それでも母友紀さん(45)は「努力して甲子園のマウンドに立ち、成長した姿を見ることができてよかった」と涙ぐんだ。

 救援した池田投手は内角の直球を決め球に、凡打を重ね好投。もどかしい攻撃が続いた打線は八回表、2死から敵失、四球などで一、二塁の好機をつくった。打席に立った池田投手は「二人とも生還してくれと必死に打った」という中前適時打。勝ち越しの走者に続いて、敵失で一塁走者も生還し2点を勝ち越した。池田投手はこの後、投球もさえて無失点で最後まで投げ、勝利をたぐりよせた。

 公式戦で自己最長の4回3分の1を投げ無失点。決勝点となった初打点もマークした池田投手は「めちゃくちゃうれしい」と満面の笑み。スタンドでは、宮脇知徳さん(1年)が「八回の攻撃に興奮した。次も全力で応援したい」と次戦に期待していた。

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