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旧優生保護法を問う

旧優生保護法下で不妊手術を強制された障害者らの記録に関する毎日新聞の全国調査で、強制手術を受けた人の約8割に当たる1万2879人の資料が確認できなくなっていることが判明した。「記録のない被害者」をどう特定し、救済につなげるか。

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開いた扉・旧優生保護法を問う

/1 被害者の叫び、記録発掘 排除に抗す、覚悟の提訴

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 強制不妊手術を受けた宮城県の60代女性が、全国初の国家賠償請求訴訟を仙台地裁に起こすことにつながったのは、同県に保管されていた「優生手術台帳」の記録からだった。厚さ2センチのこの古い冊子は、女性が開示請求する4カ月前の2017年2月下旬、子育て支援課内で発見されていた。

 きっかけは、厚生労働省からの「調査要請」だった。

 発見数日前の同22日、日本弁護士連合会が、旧優生保護法(1948~96年)下で強制不妊手術を受けたという宮城県内の70代女性の人権救済の申し立てを受け、被害者への謝罪や補償を求める意見書を厚労省に提出した。その記録の有無などを確認するため、同省担当者が宮城県に電話をしたのだ。

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