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オレオレ詐欺の発端は「ミカン」だった--。何気ない電話でまず信用させ、「ワンクッション」置いてから2度目の電話でだます。巧妙化する振り込め詐欺でそんな手口が広がっている。警視庁は「あえて関係ない話題を出して警戒心を持たれないようにしている」と注意を促している。
東京都葛飾区に住む高齢夫婦のもとに先月下旬、息子を名乗る男が電話してきた。「知り合いからミカンがたくさん送られてきたから、そっちにも送るよ」。離れて暮らす親を気遣うような電話。夫婦は相手が息子だと信じ込んだという。
電話は翌日もかかってきた。「株でもうけようと思って、会社の金を使ってしまって……」。オレオレ詐欺の典型的な手口だったが、夫婦は見抜けなかった。銀行から600万円を下ろし、訪ねてきた「会社の部下」を名乗る男に渡してしまった。
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