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名古屋三座

さよなら中日劇場 半世紀あまりの歴史に幕

最終公演後の閉場式で観客に頭を下げる出演者や劇場関係者ら=名古屋市中区の中日劇場で2018年3月25日午後7時32分、兵藤公治撮影

 名古屋市中区栄の中日ビル内にある中日劇場が25日、閉場し、1966年の開場から半世紀あまりの歴史に幕を下ろした。

     この日の最終公演は、こけら落とし公演と同じく、名古屋の5流派による「中京五流舞踊公演」。閉場式で、西川流の西川右近総師(そうし)が「島の千歳(せんざい)」を披露し、舞い納めとした。劇場を経営する中日新聞社の白井文吾会長は「劇場がなくなっても、人々の気持ちの中にいつまでも残るだろう」とあいさつ。森茂樹支配人をはじめ出演者全員が舞台に整列し、手締めを行った。

     中日劇場は、御園座、名鉄ホールとともに「名古屋三座」と呼ばれ、中部地区の劇場文化の中心を担ってきた。故美空ひばりさんら大物歌手による歌謡ショーのほか、「華岡青洲の妻」「放浪記」などの演劇も多く上演され、これまでの公演は宝塚歌劇も含め2200以上。しかし経営は厳しかったといい、中日ビルの老朽化に伴う建て替え決定をきっかけに、閉場を決めた。新ビルでは、劇場の代わりにホールなどの文化施設を設ける予定だという。

     最終公演を見に訪れた名古屋市北区のパート、大洞美恵子さん(63)は「20代のころから数え切れないほど訪れた思い出いっぱいの場所。寂しいです」と涙ぐんだ。

     名古屋三座の一つ、名鉄ホールは2015年に営業を終え、残るは4月に再開場する御園座のみとなる。【岡村恵子】

    大物歌手も閉場を惜しむ

     大物歌手も中日劇場の閉場を惜しんだ。1997年から新春公演などを続けてきた前川清さんは、「厳しい見方をする名古屋のお客さんには、一生懸命やると認めてもらえることを教わった」と振り返り、「1カ月公演ができるのは誇りだった。歌い手としては大打撃」と影響を語る。また、中村美律子さんは、「ステータスを感じる劇場だった。閉場はとてもショックです」と残念がった。

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