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第94回センバツ高校野球

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スライダー甘く…悔いた富山商の沢田投手

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富山商先発の沢田龍太選手=阪神甲子園球場で2018年3月25日、森園道子撮影 拡大
富山商先発の沢田龍太選手=阪神甲子園球場で2018年3月25日、森園道子撮影

 ○智弁和歌山(和歌山)4-2富山商(富山)●

 外角を狙ったスライダーが甘く入る。中前にはじき返された打球は失策も絡んだ。八回2死一、二塁、決勝の2点を与えた場面。富山商の沢田龍太投手(3年)。派手に感情は出さないが、心の中で悔いた。「もう少し厳しいコースに行けば凡打だった」

 161球の熱投は中身も濃かった。一回の初球に自己最速の142キロ。次打者に143キロ。さらにフォークもさえる。三回1死一、二塁のピンチでは強打者・林に対し、6球中5球がフォーク。捕手の山本が「速球のように来て沈む」と評する130キロ前後の「伝家の宝刀」で空振り三振に仕留めた。ただ、強打の相手に序盤から神経を使って疲れた分、最後に制球力が落ちた。

 マウンドではほぼポーカーフェース。満員の4万6000人に緊張しても、その信条は貫いた。「表情が変わると相手に読まれるから」。すべては「チームを勝たせないとエースじゃない」という強い信念があるからだ。

 だからこそ、悔しさは一層募る。「勝てるゲームだった。夏に向けてコントロールを上げたい」。口調は淡々としながらも、ぐっと前を見据えた。【新井隆一】

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