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あの感動の調べをもう一度。注目公演の模様を鑑賞の達人がライブ感たっぷりに再現します。

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アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル 美しい個性=評・大木正純

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 より抜きのピアニストにスポットを当てるすみだトリフォニーホール主催のコンサートシリーズに、ピョートル・アンデルシェフスキが登場した(17日)。ワルシャワ生まれの48歳。世界を股にかけて活躍する、旬の実力派である。

 バッハに焦点を絞ったこの日のプログラムのうち、メインに据えた《イギリス組曲》(2曲)は、かねて彼が愛奏してやまない得意の曲目だ。一方それに先立つ《平均律クラヴィーア曲集第2巻から》と記される部分は、事前には“番号未定”と予告された。これは一見、その日の新鮮な視点から自由に曲目を選ぼうという意図にみえる。だが実際に弾かれた3曲、《前奏曲とフーガ》第1番ハ長調、第17番変イ長調、第8番変ホ/嬰ニ短調の、恐ろしく完成度の高い演…

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