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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

土壇場で主将骨折、思い託され誓う全力 高知・中畑隆之介捕手

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島内優成選手のミットで球を受ける高知の中畑隆之介選手=高知市北端町の同校グラウンドで、岩間理紀撮影 拡大
島内優成選手のミットで球を受ける高知の中畑隆之介選手=高知市北端町の同校グラウンドで、岩間理紀撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

 センバツ第5日の27日に登場する高知(高知)は、主将で捕手の島内優成(しまのうちゆうせい)選手(3年)が開幕前の練習試合で骨折するアクシデントに見舞われた。代わりに主将となってマスクをかぶるのは、遊撃手だった中畑隆之介選手(3年)。「ここまで引っ張ってきてくれた島内のために全力を尽くす」と、島内選手のミットを手に大役を担う。

 島内選手は、付属の高知中時代から攻守の柱として活躍した。新チームで主将になり、プレーでも精神面でもナインを引っ張ってきた。しかし、今月14日の練習試合で、スライディングの際に左足首を骨折。登録メンバーから外れた。

 大黒柱として白羽の矢が立ったのが、1年生の秋まで捕手だった中畑選手。マスクは1年半ぶりで、しかも突然、リーダーの役割が回ってきた。中畑選手は「これまでは島内におんぶにだっこ。彼を欠いたままセンバツを戦わなければならないのか」と戸惑った。

左足首を骨折した高知の島内優成選手=高知市北端町の同校で2018年3月18日、岩間理紀撮影 拡大
左足首を骨折した高知の島内優成選手=高知市北端町の同校で2018年3月18日、岩間理紀撮影

 不安を抱える中、甲子園への出発直前、島内選手からミットと5枚の紙を渡された。実戦的な配球やチームの主戦・中屋友那(ゆうな)(3年)ら3投手の性格、癖などが細かい字でびっしりと書かれていた。「これを使ってくれ」。思いのこもった贈り物に「託されたんだ」と気を引き締めた。

 27日の第3試合、1回戦で瀬戸内(広島)を破った明秀日立(茨城)と戦う。島内選手は「できることをやるしかない」と記録員としてベンチに入り、掛け声や指示なども出すつもりだ。「お前らなら絶対に勝てる。頑張れ」とナインへエールを送った。【岩間理紀】

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