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出版

信州と関わり深い文化知って 鷹狩りの歴史たどる 県短大・二本松准教授、古文書もとに研究書 /長野

信州に関わりの深い鷹狩りの歴史を研究する二本松泰子准教授=長野市三輪8の県短期大で

 鷹(たか)を使った伝統的な狩猟「鷹狩り」の作法やその由来を記した古文書「鷹書」をもとに、信州と関わりの深い鷹狩り文化の歴史をたどる研究書「鷹書と鷹術流派の系譜」(三弥井書店)が出版された。著者の二本松泰子・県短期大准教授(50)=古典文学=は「信州は鷹狩りの聖地だということを多くの人に知ってほしい」と話している。

     鷹狩りは戦国時代以降、藩主など位の高い武士のたしなみとされ「祢津(ねつ)流」などの流派が生まれた。二本松准教授は、鷹狩りの愛好家だった松代藩初代藩主、真田信之のお抱え鷹匠、祢津志摩やその弟子が記したとみられる鷹書など古文書約100点を調査。鷹狩りの起源や各流派の由来をめぐる説話に着目し流派ごとの記述の違いを詳細に分析した。

     鷹書には、鷹狩りが天竺(てんじく)(インド)から中国、朝鮮半島を経て日本にもたらされたとする経緯や、諏訪信仰で神事として行われた鷹狩りについての記述がある。「鷹匠たちは、こうした説話と自分の属する流派の関わりを強調し、自らの『格式高さ』をアピールするために鷹書を利用していた」と二本松准教授は分析する。

     県短期大は4年制の長野県立大への移行に伴い人文学系の学部が消滅し、二本松准教授らのゼミもなくなる。学生が歴史や文学を学ぶ機会は減るが、二本松准教授は「今後も地域文化の歴史とその奥深さを発信する研究を続けたい」としている。【川辺和将】

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