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第103回全国高校野球選手権

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第90回選抜高校野球

2回戦 大阪桐蔭「打」全開 選手の100%、応援が後押し /大阪

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【伊万里-大阪桐蔭】一回裏大阪桐蔭無死二塁、青地の中前打で宮崎が生還=阪神甲子園球場で、平川義之撮影 拡大
【伊万里-大阪桐蔭】一回裏大阪桐蔭無死二塁、青地の中前打で宮崎が生還=阪神甲子園球場で、平川義之撮影

 <センバツ2018>

 第90回センバツ第4日の26日、大阪桐蔭は2回戦で伊万里(佐賀)と対戦し、14-2で快勝した。20安打の猛攻を見せ、全国屈指の打撃力をアピールした。3回戦は大会第9日の第1試合(31日午前8時半開始予定)で、明秀日立(茨城)-高知(高知)戦の勝者と対戦する。【加藤佑輔、高井瞳】

伊万里

  000000011=2

  53040110×=14

大阪桐蔭


 大阪桐蔭が、初回から持ち前の打撃力を見せた。先頭打者の宮崎仁斗選手(3年)が左中間に二塁打を放ち、続く青地斗舞選手(3年)の中前適時打で1点を先制。2死後も、根尾昂選手(3年)の三塁打から4連打を放ち、初回から5点を奪った。

 「いいぞ、いいぞ、桐蔭」とアルプススタンドは歓声に包まれた。選手として初めて甲子園でプレーした青地選手を温かいまなざしで見守った父の久友さん(37)。前回の春と夏の甲子園でボールボーイとして参加した青地選手について「悔しい思いをしたと思うが、自分を見失わず練習に取り組んだからこそ、この場に立てていると思う」と話し、「この後もチームを勢いづけるようなヒットを」と声援を送った。

 二回にも、先頭で打席が回ってきた宮崎選手が二塁打を放ち出塁。根尾選手の2点適時打などで点差を広げた。昨秋の新チーム発足から、主に2番打者を任せられていた宮崎選手。「どの打順であっても、求められている役割をしっかり果たしたい」という気持ちでセンバツ開幕を迎え、公式戦で初めて、1番打者という大役を担った。父剣一さん(44)は「1番打者として幸先の良いスタートを切った」と2打席連続二塁打の活躍を喜んだ。

 四回には、相手の失策も絡んで4点を追加。先発したエース柿木蓮投手(3年)も6回2安打無失点、10奪三振の快投で勝利に貢献した。応援スタンドでひときわ大きな声援を送っていた野球部の宮脇大地さん(3年)は「選手が100%の力を出せるように、僕たちも全力でスタンドから声を送った。この勢いを次の試合につなげてほしい」と話した。

ぼんぼん空高く

 ○…ピンクと緑のぼんぼんを空に向かって高くつき上げる。一塁側スタンドでは、大阪桐蔭のチアリーダー部31人が応援に彩りを添えた。「グラウンドで戦う選手たちに見えるように」と踊りの中で手を高く上げる振り付けを多くしている。センバツのため、映画「グレイテスト・ショーマン」のテーマ曲など新たに3曲を追加。約20種類の踊りを練習してきたという。部長の大嶋郁花さん(3年)は「春連覇に向けて頑張ってほしい。精いっぱい応援します」と話した。


 ■熱球

相手投手分析、猛攻呼ぶ 大阪桐蔭記録員・小谷優宇さん(3年)

大阪桐蔭の記録員・小谷優宇さん=阪神甲子園球場で、久保玲撮影 拡大
大阪桐蔭の記録員・小谷優宇さん=阪神甲子園球場で、久保玲撮影

 「分析担当としてベンチ入りしてほしい」と昨秋、西谷浩一監督から記録員を任せられた。相手投手の球種や配球の傾向、変化球の曲がり方などを綿密に分析し、部員からは「チームの打線を陰で支える頼りになる存在」と評価されている。

 中学時代から144キロの速球を誇る強肩の投手として期待されていた。だが、大阪桐蔭に入学以降は腰や肘など多くのけがに悩まされ、選手として公式戦に出場することはなかった。

 記録員を頼まれた直後は複雑な気持ちだったが、「自分ができることでチームを支えよう」と切り替えた。昨秋の府大会や近畿大会では、徹底的に相手投手をデータ化し、両大会の優勝を支えた。

 試合の数日前に開かれたミーティングでは、「決め球にチェンジアップやカーブなどの変化球が多い」など相手投手の特徴を伝えた。データを基に、選手たちは20安打を放つ大活躍を見せた。「データ班として勝利に貢献できて良かった」

 センバツでは裏方に徹するつもりだが、「次の夏は自分がマウンドに立つつもりです」と投手としての闘志も失ってはいない。【加藤佑輔】

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