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街・ひと・物語

安定感ある3輪タイプ開発 ふたごじてんしゃ・中原美智子さん /兵庫

改良に改良を重ねた4号目となる「ふたごじてんしゃ」と中原美智子さん=大阪市都島区で、元田禎撮影

 一昨年7月に株式会社「ふたごじてんしゃ」を設立した中原美智子さん(46)=大阪市都島区=は、双子を乗せても公道を走ることができる3輪タイプの自転車を業者と企画、開発した。5月末にも販売予定で、「双子のママ、パパにきっと喜んでもらえる」と、その日が待ち遠しくてたまらない。

     「自転車のペダルをこいでいると風のにおいや湿度を感じ、長男との会話も弾んだ。しかし、双子の次男、三男の場合は違った。二輪の自転車で何度もこけ、怖くなった」

     長男を出産した7年後、39歳で双子を授かった。30キロもある双子用のベビーカーを押すのは一苦労で、行動範囲が狭まった。「双子だから仕方ないよ」と言われるのが悔しかった。後輪が二つある安心・安全な3輪自転車が欲しくて、次男、三男が1歳半の頃、取り扱ってくれそうな自転車メーカーに直談判した。「開発費がかかる」「安全面で保証できない」など、にべもない答えが返ってきた。

     「誰もやってくれないのなら、自分が作るしかない」。趣旨に賛同してくれた業者と出会い、2014年9月に第1号の自転車が完成。その後、活動拠点を尼崎創業支援オフィスに移し、左右に傾斜のある道でもハンドルを取られない「スイング機能」が付いた自転車を別の業者と完成させた。後輪を通常の「両持ちハブ」ではなく「片持ちハブ」にし、車輪間の幅を広くすることで安定感が増した。

     この間、自転車移動で悩む1000人を超えるママ、パパと直接話をし、SNSでは4000人を超えるフォロワーがいる。「双子がいるから仕方ない」と悩んでいたのは、遠い昔の出来事だ。【元田禎】

    (このコーナーは今回で終了します)

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