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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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飛翔・創成館

’18センバツ 守り勝つ野球真骨頂 センバツ初勝利(その1) /長崎

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【下関国際-創成館】一回裏創成館1死一、三塁、松浪基選手の三ゴロの間に藤優璃選手が生還
【下関国際-創成館】一回裏創成館1死一、三塁、松浪基選手の三ゴロの間に藤優璃選手が生還

 <第90回選抜高校野球>

 第90回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第4日の26日、県勢の創成館は下関国際(山口)と対戦し、3-1でセンバツ初勝利を挙げた。初回、藤優璃選手(3年)の適時二塁打で先制。先発の川原陸投手(同)とリリーフの伊藤大和投手(同)も要所を締めた。ピンチでの好守備も光り、しぶとく打って守り勝つ創成館野球の真骨頂を披露した。創成館は大会第8日の30日、第3試合(午後2時)で智弁学園(奈良)と対戦する。【今野悠貴、木村敦彦】

初戦を突破し、校歌を歌う創成館の選手たち 拡大
初戦を突破し、校歌を歌う創成館の選手たち

下関国際

  010000000=1

  20000010×=3

創成館

 創成館の歴史に大きな1ページを刻んだ。悲願のセンバツ初勝利。諫早市内から夜行バスで駆け付けた全校生徒や保護者、全国に散らばるOBら約1400人が三塁側アルプス席をチームカラーの赤と黒で埋め、ナインの躍動に歓喜した。

 ゲームは打順の入れ替えが奏功した。昨秋まで3番の峯圭汰主将(3年)を1番に起用。稙田(わさだ)龍生監督(54)が「初回のための打順」と言うように、期待に応えて二塁打を放ち、続く藤優璃選手(3年)が「狙い通りの直球」を左中間に運び先制した。藤選手の父正美さん(36)は「好機によく打った。最高です」と手をたたいて喜んだ。

 先発した川原陸投手(3年)は「決め球の精度がいまいち」と振り返るものの、6イニングを1失点に抑え、母えりかさん(38)は「成長した姿を見せてくれた」。七回に継投した伊藤大和投手(3年)も練習試合で負傷した足の痛みをこらえて粘投した。

 見せ場は後半にも訪れた。堅い守備からリズムを作るのが身上の創成館野球。七回表、2死二塁と同点のピンチで、右前の安打を強肩の松山隆一選手(同)が本塁に返球すると、平松大輝捕手(同)が突進してきた走者と交錯してタッチアウト。アルプスはメガホンをたたき好守備に歓喜した。父伸司さん(52)は「自慢の息子だ」と目を細めた。

 その裏、藤選手の犠飛で峯選手が還り、3点目を得るとスタンドは得点時の定番曲「エリーゼ」が流れた。九回、併殺で試合を決め、校歌を聞きながらコーチで寮監の松本真一さん(46)は「あいつら、見せ場を作ったな」と目頭を押さえた。

 「自分たちで歴史を変えよう」(峯主将)と臨んだセンバツ初戦を突破した創成館ナイン。だが、頂に向けた新たな伝統の道程は始まったばかりだ。

〔長崎版〕

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