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「いいか、順番に説明するからな」。1月12日、伊藤忠商事情報・金融カンパニープレジデントの鈴木善久(62)は、社長の岡藤正広(68)に社長室に呼び出された。岡藤は、4月1日からCEO(最高経営責任者)とCOO(最高執行責任者)という役職を新設し、岡藤が会長CEOに就く人事案を明かした。そのうえで、「お前にやってほしいんや」と鈴木に社長COOに就くよう求めた。
社長を8年務め、カリスマ的存在となった岡藤の社長交代について、鈴木は他の役員と「だれが後任になっても大変だよな」とひとごとのように話していた。グループ会社で航空機の内装品を製造するジャムコ社長を約4年務めた後、2016年に本社に戻って情報・金融部門のトップに就任。「もう一度、グループ会社に出て、サラリーマン人生も終わり」と考えていただけに、突然の社長就任要請にたじろいだが、岡藤がCEOとしてとも…
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