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かつて流行作家として鳴らした藤沢桓夫(たけお)(1904~89年)が没して来年で30年。大阪市住吉区にあった自宅兼書斎のサロン「西華(せいか)山房」には、作家の織田作之助、五味康祐(やすすけ)、司馬遼太郎、庄野英二・潤三兄弟、詩人の小野十三郎、杉山平一らが集い、「藤沢山脈」を形成した。この山房で育まれ芳香を放った「大阪文化」を再考しようと提言している人がいる。『上方芸能』(2016年終刊)の元発行人で立命館大学名誉教授の木津川計さん(82)だ。「今まさに、大阪の都市格(品格)の分かれ道にきている。改めて西華山房や藤沢山脈にヒントを見いだしたい」と話す。【有本忠浩】
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