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中国

北朝鮮要人、金正恩氏か 北京訪問、厳戒

 北朝鮮の要人が滞在しているとみられる北京の釣魚台迎賓館では27日午前も厳重な警備が続いた。中国側は首脳級を迎える警備態勢を取っており、最高指導者級の人物が非公式訪問した模様だ。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との見方が強まっているが、妹金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らの可能性もある。滞在中に習近平国家主席ら中国指導部メンバーと会談するとみられ、中朝関係の改善策について話し合うとみられる。

 米ブルームバーグ通信は金委員長が北京を訪問したと伝えた。金委員長であれば最高指導者としての初外遊となるが、ホワイトハウスのシャー副報道官は26日の記者会見で「確認はできず、それらの報道が必ずしも事実か分からない」と述べた。

 要人が乗車した特別列車は26日に北京入りしたとみられ、同日午後から人民大会堂や迎賓館の周辺で厳戒態勢が敷かれた。

 北朝鮮の最高指導者訪中は2011年8月の金正日(キム・ジョンイル)総書記(故人)が最後だ。金総書記は特別列車で到着後、30~40台の車列で移動。最後尾には随行員が乗るマイクロバス数台と救急車が同行するケースが多かった。

 今回の要人訪中も、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて拡散している車列の映像によると30台以上の車両と最後尾のマイクロバス、救急車などが映っており、金総書記の訪中時と酷似している。

 当時の中朝両国の公式メディアは金総書記が帰国の途に就くまで事実関係を報道せず、中国外務省も確認を避けるのが慣例とされ、今回もこれを踏襲している可能性がある。韓国政府も人物を特定できていない模様で、聯合ニュースは「あらゆる可能性を念頭に置いて注視している」とする大統領府関係者の話を伝えている。

 金委員長らの訪中が確認されれば、南北、米朝の両首脳会談を前に、北朝鮮が中国との関係を立て直し、後ろ盾を確保したいという狙いが浮かび上がる。中朝首脳会談が開かれれば、関係改善を目指して、中国の対北朝鮮制裁の緩和、食料や投資など経済協力を要請するとみられる。【北京・浦松丈二、河津啓介、ソウル米村耕一、ワシントン高本耕太】

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