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第103回全国高校野球選手権

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友の大阪桐蔭・柿木に伊万里の古賀「勝負」

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【伊万里-大阪桐蔭】大阪桐蔭戦に出場した伊万里の古賀昭人選手=阪神甲子園球場で2018年3月26日、森園道子撮影 拡大
【伊万里-大阪桐蔭】大阪桐蔭戦に出場した伊万里の古賀昭人選手=阪神甲子園球場で2018年3月26日、森園道子撮影

 ○大阪桐蔭(大阪)14-2伊万里(佐賀)●

 「一番得意な球で勝負してこい。打ってやる」。センバツ第4日の26日、打席に立った伊万里(佐賀)の3番、古賀昭人選手(3年)は、マウンドにいる中学時代のチームメートに心の中で呼びかけた。視線の先には大阪桐蔭(大阪)のエース、柿木蓮(れん)投手(同)。旧友対決の2打席は、「一番警戒した」という柿木投手に抑え込まれたが、古賀選手は「夏に甲子園で」と再会を誓った。

 中学1年で地元・佐賀県唐津市の「佐賀東松ボーイズ」に入った時、「本当に同い年か」と思うほど背が高かったのが柿木投手。テレビドラマの話をしたり冗談を言い合ったりする仲だったが、球速は140キロ台。「こいつは絶対甲子園に行く」と感じていた。

 大阪桐蔭に進み、テレビや雑誌で大きく取り上げられるようになった柿木投手と、地元の公立校で野球を続ける自分。「住む世界が違う」と思っても、「今日は登板したのか。どんな抑え方をしたのか」と気になり、柿木投手の情報をインターネットでかき集めた。

 引き離されていく悔しさを感じながら、少しでも近づこうと打撃力を磨き続けた。昨秋は公式戦6試合でチーム最多タイの7安打。21世紀枠での甲子園出場に大きく貢献した。

 初戦の相手が大阪桐蔭と決まり、かつての仲間と戦えるのは甲子園出場以上にうれしかった。柿木投手得意の直球を攻略しようと、ビデオを何度も確認。バッティングマシンの球速も柿木投手の速さにして練習し続けた。

 待ちに待った対戦。1打席目はセカンドライナー、2打席目は三振。「球の伸びもキレも中学の時よりずっと良くなっていた」と驚いたが、振り遅れることはなく、球の見極めもできた。「もっと強いスイングができれば互角だ」と感じた。

 試合終了後、「何で変化球投げとっとや?」と声をかけた。直球を投げ続けたかったが、自分の思いよりチームを優先した柿木投手は「黙っとけ」と苦笑い。古賀選手はすかさず言った。「ありがとう。春連覇、絶対にしろよ」【池田美欧】

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