特集

第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

特集一覧

選抜高校野球

伊万里の梶山捕手、大敗も表情すがすがしく

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
【伊万里-大阪桐蔭】三回裏大阪桐蔭1死三塁、宮崎の打球を捕球する伊万里の捕手・梶山=阪神甲子園球場で2018年3月26日、渡部直樹撮影 拡大
【伊万里-大阪桐蔭】三回裏大阪桐蔭1死三塁、宮崎の打球を捕球する伊万里の捕手・梶山=阪神甲子園球場で2018年3月26日、渡部直樹撮影

 ○大阪桐蔭(大阪)14-2伊万里(佐賀)●

 一塁ベースからサングラス越しに映った、満員の三塁側アルプスは揺れているように見えた。伊万里の梶山勇人捕手(3年)。「涙をこらえるので精いっぱい」と、必死に平静を装った。

 その景色は自らのバットでつかんだ。九回無死一、二塁。大阪桐蔭の左腕・森本の甘い直球を引きつけて右前へ運んだ。チーム唯一の2安打に「1本目は合わせただけだが、2本目は捉えられた」。スイングの軌道を内から出せるように、素振りやティー打撃に取り組んだ冬場の成果が最後の打席で出せた。

 初めての夢舞台は大敗。「正直、めちゃくちゃ悔しい」と漏らすが、すがすがしい表情なのは、周囲の支えを改めて感じたからだ。

 小学3年生で黒目が白い膜で覆われる病気「翼状片」を発症した。野球を続けるため、小学5年生の時に紫外線から目を守るために黒いサングラスを母が買ってくれた。父は所属チームの選手に病状を説明してくれた。「野球を続けさせてくれた両親に感謝したい」。黒土のついた両手には「体の一部」というサングラスがしっかり握られていた。【安田光高】

次に読みたい

あわせて読みたい