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第103回全国高校野球選手権

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強力打線東邦かわした花巻東の田中は技巧派

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【東邦-花巻東】花巻東先発の田中大樹選手=阪神甲子園球場で2018年3月26日、渡部直樹撮影 拡大
【東邦-花巻東】花巻東先発の田中大樹選手=阪神甲子園球場で2018年3月26日、渡部直樹撮影

 ○花巻東(岩手)5-3東邦(愛知)●

 待っても待っても花巻東の先発左腕・田中のチェンジアップは、ホームベースになかなか届かない。2点差に迫られた六回2死一、二塁。フルカウントから山本に投じたボールは外角低めにきっちりと制球され、バットに空を切らせた。左腕は小躍りしながらベンチに走って戻った。

 東邦の昨秋の公式戦(16試合)本塁打数23、打点数146はいずれも出場校中1位で、打率3割9分8厘も2位。破壊力抜群の打線に対し、スリークオーターの田中はリリースポイントを見えづらくするため、打者に背番号がくっきり見えるほど体をひねって投じる。「東邦は真っすぐに強そうだし、真っ向勝負では打たれる」とかわすことを心掛け、揺れながら落ちるチェンジアップにタイミングが合っていないと見るや多投した。8三振を奪い、強力打線に5安打しか許さなかった。

 2点を返された九回の守りでは、途中から一部の観客がタオルを振り回し始めた。2016年夏の甲子園の2回戦で、東邦が八戸学院光星(青森)に九回に4点差をひっくり返した際にもタオル回しの肩入れ応援があり、その再現かと思われたが、田中は「エースとしての見せどころ」と奮い立ってしのいだ。

 過去2回の出場では菊池雄星(西武)、大谷翔平(米エンゼルス)と速球派が背負ってきた花巻東の背番号1。今大会のエースは変幻自在の技巧派だ。【藤田健志】

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