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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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第90回選抜高校野球

第6日 彦根東が春初勝利

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【彦根東-慶応】八回表彦根東2死一、三塁、高内が左越え3点本塁打を放つ=阪神甲子園球場で、猪飼健史撮影 拡大
【彦根東-慶応】八回表彦根東2死一、三塁、高内が左越え3点本塁打を放つ=阪神甲子園球場で、猪飼健史撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

 (阪神甲子園球場)

 第6日の28日は2回戦3試合。第1試合は9年ぶり4回目出場の彦根東(滋賀)が慶応(神奈川)を逆転で降し、センバツ初勝利を挙げた。第2試合は春夏通じて初出場の乙訓(おとくに、京都)と2季連続出場で春初出場のおかやま山陽(岡山)の顔合わせ。第3試合は初出場の松山聖陵(愛媛)と3年ぶり出場の近江(滋賀)がぶつかる。

 ▽第1試合=2回戦(午前9時3分開始)

彦根東(滋賀)

  000001030=4

  000000210=3

慶応(神奈川)

 【審判】球審=尾崎 ▽塁審=山下、田中、渡部

 慶応は生井、彦根東は増居の両左腕が先発。

 彦根東は五回、高内の安打と川嶋のバントが悪送球を誘い(記録は犠打と失策)、無死一、二塁としたが、増居の三振の際に、二塁走者が飛び出し、捕手からの送球で刺され好機を逃した。慶応はその裏、大川の右前打を足場に1死三塁としたが、後続が連続三振に倒れた。

 彦根東は六回、1死から今井、朝日の連続内野安打などで満塁とすると、山岡の二ゴロで1点を先取した。

 慶応は七回、2四球と安打で無死満塁とし、善波の左前2点適時打で逆転した。

 彦根東は八回、朝日の右中間三塁打などで2死一、三塁とし、高内の左翼ポール際への3点本塁打でひっくり返した。

 慶応は八回2死一塁から奥村の左翼線適時二塁打で1点差に迫った。彦根東は増居が完投し、逃げ切った。

粘って逆転3ラン

 彦根東・増居、慶応・生井の両左腕による投手戦。後半に入ったところで試合が大きく動いた。

 彦根東は、逆転された直後の八回、2死一、三塁から高内が左翼へ、再逆転となる3点本塁打を放った。

 「ロースコアに持ち込み、終盤まで粘れば、どこかチャンスはある。火が付けば突き抜ける力があるので、そこまで我慢したい」。彦根東の村中監督の読みが当たった。

 六回に先制はしたものの、慶応の左腕・生井の投球に押されていた。

 生井はしっかりと腕を振る。しかも速球も変化球も腕の軌道がほぼ同じで、見分けがつきにくい。それでいて130キロ台後半の速球を投げ込み、変化球を低めに集めてきた。

 「(左投手対策は)特別なことはしていない。昨秋もいい投手と対戦してきている。ただ球が速いので、慣れるまでには時間がかかるだろう」。これもまた村中監督の想定通りだった。

 八回1死。この日3番に座った朝日が初球の速球を右中間へ運び、三塁打とし、生井にプレッシャーを掛けた。こらえ切れなかったか生井は2死後、山岡に四球を与え、そして、高内に一発が飛び出した。

 昨秋の公式戦のチーム本塁打はわずかに1。それを打ったのは高内だ。またしても、この男の一発でチームはセンバツ初勝利を手にした。【村田隆和】

乙訓、中盤に一気

 ▽第2試合=2回戦(午前11時46分開始)

 おかやま山陽は右腕・有本、乙訓は背番号10の左腕・富山が先発。おかやま山陽は一回、井元の左越え2点本塁打で先取点を奪った。

 乙訓は二回2死一塁から、富山の左越え適時二塁打で1点を返した。五回、先頭の大上の右中間二塁打などで無死一、三塁とし、浅堀の遊ゴロ併殺の間に三塁走者が生還し、同点。六回1死一塁から、薪谷の右中間適時三塁打で勝ち越し。さらに、伊佐の中前適時打や浅堀の中前2点打で計4点を奪った。

スタンドの主力

 ○…乙訓(京都)の応援団を率いるのはメンバー入りしなかった野球部員たちだ。スクールカラーの緑の布に「スタンドの主力」と刺しゅうを入れた鉢巻きが目印で、リーダー格は「部内一のお祭り男」こと富田康生さん(3年)。将来の夢はラジオパーソナリティーで、昨秋の体育祭ではアドリブ満載の実況で校内を沸かせた。「臨機応変のせりふで盛り上げ、仲間の活躍を後押しする」と、「スタンドの主力」としての自信をのぞかせた。

グラブに託され

 ○…おかやま山陽のエース・有本雄大投手(3年)のパワーの源は、昨夏の甲子園でマウンドに立ち、今春卒業したOBの小松章浩さん(18)から託された黒いグラブだ。有本投手がいちずに練習する姿勢に「後輩ながら『あいつはすごい』と尊敬していた」と小松さん。「先輩がどれだけこのグラブを大切にしていたかはよく分かっている」という有本投手は、制球、球速ともに抜群だった小松さんを超えるピッチングを見せると誓う。

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