特集

第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会の特集サイトです。阪神甲子園球場での熱戦全31試合をLIVE配信します。

特集一覧

第90回選抜高校野球

東海大相模12-3聖光学院 東海大相模、初球必打

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【聖光学院-東海大相模】一回裏東海大相模無死、小松が左前打を放つ=久保玲撮影 拡大
【聖光学院-東海大相模】一回裏東海大相模無死、小松が左前打を放つ=久保玲撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

第5日(27日・阪神甲子園球場)

 ○…2回戦…○

 ▽午前9時3分開始(観衆1万4000人)

聖光学院(福島)

  101000001=3

  63010101×=12

東海大相模(神奈川)


 東海大相模が大勝した。1点を追う一回無死満塁から上杉の左前打で同点。その後も渡辺の適時内野安打や斎藤の3ランなどで、この回、打者9人を送って計6点を奪った。二回も先頭の小松の安打を足場に3点を加えた。聖光学院は一回に先制したものの、先発・高坂が1回を持たずに降板。打線も4安打と振るわなかった。

 ■白球を追って

トップ一回猛攻ギア

 お手本のような打ち方で、逃げる変化球を逆方向に運んだ。東海大相模の1番・小松の一打が、攻撃のスイッチを入れた。

 1点を先制された直後の一回。聖光学院の左横手投げ、高坂の初球は外のスライダーだった。「東海大相模打線は外角の変化球に弱い」というデータに基づいたものだが、左打者が打ちにくい、その球を小松は逆に狙っていた。鮮やかに左前へはじき返した。

 想定外だった高坂は「初球から打たれて動揺してしまった」。直後に変化球の制球を乱して連続四死球を与える。好機を逃さず、東海大相模はこの回、一挙6得点。小松の一打をきっかけに、相手投手攻略に成功した。

 2000年以降、春2回、夏1回の計3回の甲子園優勝を誇る東海大相模だが、現チームに甲子園経験者はいない。主将を務める小松は「自分がチームに勢いを持ってきたかった」。持ち味の積極性を前面に出して、打線を引っ張った。

 この日3打点の後藤は「小松の安打が大きかった。自分もうまく乗っていけた」と感謝し、門馬監督も「あの安打がベンチに勇気を与えてくれた」とたたえた。終わってみれば、12安打12得点。優勝候補の一角に挙げられるだけの実力は見せつけた。【倉沢仁志】

3ランに好投 エース大車輪

一回裏東海大相模2死一、二塁、斎藤が3点本塁打を放ち、笑顔で生還=長谷川直亮撮影 拡大
一回裏東海大相模2死一、二塁、斎藤が3点本塁打を放ち、笑顔で生還=長谷川直亮撮影

 ○…東海大相模の斎藤は投打で主役となった。打っては一回、右翼へ3ランを放ち、この回一挙6得点の強烈な先制パンチを決めた。「公式戦の本塁打は初めて。びっくりです」。投げては直球が走り、九回途中3失点で、わずか3安打しか許さなかった。昨秋の公式戦は39回3分の2を投げて防御率0・00だったが「勝つことだけ考えている」と、この日の自責点2も気にしていない様子。昨秋の神奈川大会決勝で右手に死球を受けて骨折し、関東大会は登板できなかった。「その悔しさを晴らしたいと練習してきた」。思いを実現し、何度も笑みを浮かべた。

 ■春きらめく

投手助けた 好守、好打 横堀航平中堅手=聖光学院・3年

一回表聖光学院無死二塁、横堀が左翼への二塁打を放つ=久保玲撮影 拡大
一回表聖光学院無死二塁、横堀が左翼への二塁打を放つ=久保玲撮影

 序盤で大差をつけられた。さらに大きな波にのみ込まれそうになった中盤、二つの好プレーでチームを支えた。五回の併殺と六回の横っ跳びになっての捕球が、そうだ。

 五回1死一塁。中堅への飛球を追いながら、走者が大きく動くのが見えた。とっさの判断で送球した。六回は打球が一瞬見えなかったという。しかし、左翼方向へ走り、頭からダイブ。「投手を助けたい」。その一心で球をグラブに収めた。

 一回に自らの二塁打で好機を広げ先制したが、その裏に大量失点。「開き直り、無心でプレーを続けよう」。中堅からそう伝えたかった。だが、勢いを止められなかった。

 昨秋チームナンバーワンの5割1分4厘をマークした2番打者は、この日2安打を放ち、打でもチームを引っ張った。

 東海大相模は3年前の夏に先輩たちが初戦の2回戦で敗れた相手だ。雪辱を誓っていた。しかし、情けなさばかりが募る。

 「立っているだけで相手が『怖い』と思うような空気を出したい」。次に身につけたいのは、そんなすごみだ。【村田隆和】

関連記事

あわせて読みたい