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第94回センバツ高校野球

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第90回選抜高校野球

国学院栃木9-5延岡学園 国学院栃木、打線発奮

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【国学院栃木-延岡学園】五回表国学院栃木2死二、三塁、大栗が中前2点適時打を放つ=森園道子撮影 拡大
【国学院栃木-延岡学園】五回表国学院栃木2死二、三塁、大栗が中前2点適時打を放つ=森園道子撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

第5日(27日・阪神甲子園球場)

 ○…2回戦…○

 ▽午前11時36分開始(観衆1万5000人)

国学院栃木(栃木)

  100042020=9

  300200000=5

延岡学園(宮崎)


 国学院栃木は4点を追う五回、近藤の適時打や大栗の中前2点打などで同点。六回は島田のソロ本塁打と近藤の適時打で2点を勝ち越した。八回は近藤の2ランで突き放した。六回以降を無失点で締めた宮の好救援も光った。延岡学園は工藤の2ランや柳川の2点二塁打などで一時4点をリードしたが、投手陣が踏ん張れなかった。

 ■白球を追って

組み替え、新旧4番逆襲

 国学院栃木は「三本の矢」のうち、水沢、渡辺が四回までに計5点を失った。加えて3併殺の拙攻。そんなチームの危機を打線の組み替えが救った。

 4点を追う五回。1回戦の4番から7番に打順を下げた先頭の島田が突破口を開いた。1ボールからの高めに浮いた直球を捉えると、右越え二塁打で好機を演出した。2点差に迫った直後は、今度は2番から4番に昇格した大栗の中前適時打で同点に。「選手の状態と右投手との相性を考えた」という柄目監督の打線組み替えが奏功した。

 1回戦では4打数無安打だった島田。この日は監督の「気楽に打て」との指示通り、気負うことなくバットを振った。新チームから4番に座り続けていた意地もあった。再び先頭で迎えた六回は島田が「公式戦初本塁打」という右越えソロでチームに勝ち越し点をもたらした。昨秋は3投手の継投で勝ち上がっただけに、島田は「打ち勝つことが目標だった」と満足げだ。

 3回戦で強打の智弁和歌山とぶつかる。柄目監督が1番・中堅で出場した2000年のセンバツ準決勝で敗れた相手でもある。「相手より1点でも多く取りたい」と島田。恩師とともに、18年前の雪辱を果たす舞台は整った。【長田舞子】

3本目の矢、左腕無失点

 ○…国学院栃木は3番手の左腕・宮が好救援した。勝ち越した直後の六回から登板し、腕をムチのようにしならせながら、右打者の内角も厳しく突く投球で4回を被安打1。水沢、渡辺の後を継ぐ「三本の矢」の最後の一本として2試合を投げて7回無失点。「前倒しになったが3人で1試合を投げきっている。1人が悪い投球をしても取り返せる。それが継投のメリット」と誇らしげだった。

失策取り返す1発 工藤魁人(かいと)三塁手=延岡学園・3年

一回裏延岡学園2死一塁、工藤が左越え2点本塁打を放つ=渡部直樹撮影 拡大
一回裏延岡学園2死一塁、工藤が左越え2点本塁打を放つ=渡部直樹撮影

 快音を響かせ、滞空時間の長い打球は左翼スタンドに吸い込まれた。名誉挽回の一打だった。

 同点に追いついた直後の一回2死一塁、カウント1-1からの3球目。国学院栃木の右腕・水沢の内角カーブが甘く浮いたのを見逃さなかった。軸足を残し、ボールを引きつけて引っ張ると、「直球を狙っていたけど対応できた。打った瞬間、入ったと思った」。高校通算7本目の本塁打になった。

 相手に自らの失策で先制点を献上した。一回1死三塁の守備で、平凡な三ゴロを処理した際に三塁走者が飛び出したのを見て本塁へ送球。しかし、「焦って(うまく)握りきれずに投げた」ボールは捕手のミットを大きくそれて、三塁走者が生還した。

 持ち味の長打力は中学時代、母智子さん(43)に毎日ボールを投げてもらって振り込んだことが礎になっている。第2打席以降は渡辺、宮の両左腕に三振を喫し「力不足」。それでも思い出に残る甲子園での一発に、母への感謝を忘れなかった。【佐野優】

大舞台腕振れず

 ○…延岡学園のエース上野は制球に苦しみ、六回途中6失点と崩れた。一回は死球と一塁へのけん制悪送球で無死三塁のピンチを招くと、味方のエラーで失点。一時は4点のリードをもらったが、守りきれず「しっくりくる球がなく、どうすることもできなかった」と振り返った。中学3年時に軟式の全国大会で優勝した右腕も「甲子園の独特の雰囲気で腕が振れなかった」とうつむいた。

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