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教科書検定

中学道徳全8点が合格 題材にいじめ、SNS

 文部科学省は27日、2019年度から使われる中学校の「特別の教科 道徳」と主に高校3年用の教科書の検定結果を公表した。道徳は小学校に続いて正式教科になるのに伴って教科書が作られ、出版社8社が申請した8点(全学年で計30冊)全てが合格した。いずれもいじめの問題と、インターネットを巡るトラブルの増加を受けてスマートフォンやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に関する題材を取り上げた。

     中学校の道徳で、内容が学習指導要領に沿っていなかったり、不正確だったりした場合に付けられる検定意見は、昨年検定があった小学校より60件少ない184件。指導要領は中学生が学ぶべき「思いやり、感謝」などのテーマを22の「内容項目」として明記しており、「指導要領に照らして扱いが不適切」との意見は小学校より36件少ない7件だった。

     小学校の検定では「伝統と文化」の項目に関する意見を受けて「パン屋」を「和菓子屋」に変えたり、「感謝」の項目に絡み、高齢者を登場させるために消防団の「おじさん」を「おじいさん」に変更したりして合格した例があったが、中学校では内容の大幅な変更は少なかった。文科省は「出版社側の検定に対する理解が進んだ結果」とみている。

     道徳は現在、「教科外活動」として副教材を使って授業をしている。教科化はいじめ自殺が相次いだことを受けて政府の教育再生実行会議が13年に提言。文科省は15年に指導要領を改定し、小学校は来月、中学校は来年4月に授業が始まる。

     この他、主に高校3年で使う国語、数学、芸術、英語、専門教科の農業、商業の計60点は全て合格した。地理歴史・公民や理科などは1、2年で扱う内容が多く、対象外だった。今年度は道徳以外の小学校教科書の検定年度でもあったが、次期指導要領による初検定が18年度にあり、使用できる期間が短いため出版社が申請しなかった。【伊澤拓也】

    ことば「教科書検定」

     民間の出版社が編集した教科書を、原稿段階で国が審査する制度。各教科で教える内容を定めた学習指導要領に沿っているか、範囲や表現が適切かなどを、大学教授らで構成する文科省の審議会が確認する。手直しが必要な部分には検定意見が付けられ、修正して合格しなければ教科書として認められない。小中は全学年分、高校は主に各学年分を原則4年に1度検定する。

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