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攻撃スイッチ入れた東海大相模・小松の一打

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【聖光学院-東海大相模】二回裏東海大相模無死、小松が中前打を放つ=阪神甲子園球場で2018年3月27日、久保玲撮影 拡大
【聖光学院-東海大相模】二回裏東海大相模無死、小松が中前打を放つ=阪神甲子園球場で2018年3月27日、久保玲撮影

 ○東海大相模(神奈川)12-3聖光学院(福島)●

 お手本のような打ち方で、逃げる変化球を逆方向に運んだ。東海大相模の1番・小松の一打が、攻撃のスイッチを入れた。

 1点を先制された直後の一回。聖光学院の左横手投げ、高坂の初球は外のスライダーだった。「東海大相模打線は外角の変化球に弱い」というデータに基づいたものだが、左打者が打ちにくい、その球を小松は逆に狙っていた。鮮やかに左前へはじき返した。

 想定外だった高坂は「初球から打たれて動揺してしまった」。直後に変化球の制球を乱して連続四死球を与える。好機を逃さず、東海大相模はこの回、一挙6得点。小松の一打をきっかけに、相手投手攻略に成功した。

 2000年以降、春2回、夏1回の計3回の甲子園優勝を誇る東海大相模だが、現チームに甲子園経験者はいない。主将を務める小松は「自分がチームに勢いを持ってきたかった」。持ち味の積極性を前面に出して、打線を引っ張った。

 この日3打点の後藤は「小松の安打が大きかった。自分もうまく乗っていけた」と感謝し、門馬監督も「あの安打がベンチに勇気を与えてくれた」とたたえた。終わってみれば、12安打12得点。優勝候補の一角に挙げられるだけの実力は見せつけた。【倉沢仁志】

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