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第103回全国高校野球選手権

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第90回選抜高校野球

夢は外野へ、宇宙へ 静岡・梅林浩大選手

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バッティング練習に取り組む静岡・梅林浩大選手=大阪市住之江区の南港中央球場で、大谷和佳子撮影 拡大
バッティング練習に取り組む静岡・梅林浩大選手=大阪市住之江区の南港中央球場で、大谷和佳子撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

 センバツ第7日の29日、3回戦に進む静岡の梅林浩大選手(3年)は、宇宙飛行士になる夢を追い続けている。勉強との両立に悩み、野球を諦めかけた時もあったが、宇宙に行くことも甲子園に行くことも「どちらもかけがえのない夢」と思い直し文武両道に励んできた。

 中学校の図書館で見た科学雑誌がきっかけで宇宙の世界に憧れた。このころチームでは4番。梅林選手にとって、静岡県内屈指の進学校で、甲子園常連校の今の学校は最高の環境に思えた。

 ところが入学後、壁にぶつかる。他の部員のレベルは想像以上に高く、練習を頑張るほど勉強がおろそかになっていく。宇宙について学ぶには、理系の難関大学に入らなければと思い、ひそかに「勉強だけ頑張ろう」と考えるようになった。

 思い直すきっかけになったのが、「勉強に逃げるな」という栗林俊輔監督(45)の言葉だった。小学校からずっと憧れた甲子園。両親にせがんで買ってもらった天体望遠鏡で見つめてきた宇宙。両方に行くのが入学時の目標だったと思い出した。

 普段の授業を従来以上に真剣に受けるようにし、自習時間の短さをカバー。1日1時間の自習では数学の問題を5問解き、30の英単語を覚えることを自らに課した。野球では下半身の筋力アップにも着手した。成績は学年上位を維持できるようになり、プレーでは昨秋の県地区大会準決勝に代打出場し、勝ち越しの三塁打を放った。

 初戦の駒大苫小牧(北海道)戦は出場機会に恵まれなかったが、29日の強豪・東海大相模(神奈川)戦での出番を待つ。梅林選手は言う。「大きな舞台で長打を打ち、宇宙にも行く。『もっと遠く』を目指し続ける」【大谷和佳子】

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