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経済観測

介護の現場にヘルプの手を=東洋大学国際学部教授・横江公美

 特殊浴槽での介護を終えた10代のスタッフに「何か必要な設備、困っていることはありますか」と聞いたら「私、背が高いから、お風呂入れる時に腰がめっちゃ痛いんです」と笑顔で答えてくれた。

 昨年10月から医療と介護施設の経営に参加していて、時々、病院と介護施設を回っている。医療・介護の現場は大変と知っているつもりだったが、想像を超えていた。高卒の新入社員が、腰が痛くても一生懸命、楽しそうに仕事をする姿を見ると、施設は腰痛対策に力を入れるべきだと痛感する。若い時は無理が利くだけに一生懸命頑張ってしまうが、頑張る人が腰痛になったら元も子もない。

 介護施設の慢性的な人手不足は深刻だ。全体平均が1・32倍に対して、最近の介護職員の有効求人倍率は4・18倍。この数字はさらに悪化する。医療・介護の現場で足りないのは介護員だけではない。看護師も医師も、そして調理員も事務員も足りない。しわ寄せは一生懸命働く職員に及んでいる。

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